2019/11/24

鳥公園新体制に向けてのクラウドファンディング!

鳥公園の新体制に向けて、「持続可能な創作環境について、仕組みから一緒に考えサポートするメンバー」を募るクラウドファンディングがスタートしました。12月23日(月)の新体制キックオフミーティング、和田演出による『2020』の上演をはじめ、鳥公園の今後の活動の予告もされています。まずはぜひ一度ページをご覧いただけますと幸いです。

鳥公園・新体制に向けてご支援のお願い
>> https://camp-fire.jp/projects/view/192699

2019/10/25

鳥公園のポストパフォーマンストークに出演します

鳥公園の新作『終わりにする、一人と一人が丘』のポストパフォーマンストークに参加します。東京公演の初日、11月21日(木)19:30開演の回の終演後、グループ・野原の蜂巣ももさん、隣屋の三浦雨林さんと一緒に。おふたりとも、西尾佳織さんからのステートメントの通り、私と同じく鳥公園の新体制にジョインする演出家です。
今年3月の「鳥公園のアタマの中展2」でリーディングを拝見した『終わりにする、一人と一人が丘』がどんな作品に育っているのか、当日を楽しみに待ちたいと思います。

鳥公園♯15『終わりにする、一人と一人が丘』 
日程|2019年11月21日(木)〜24日(日)  全6ステージ
会場|東京芸術劇場 シアターイースト
公演詳細>> https://www.bird-park.com/15

2019/10/10

本公演『擬娩』2都市ツアー、情報公開!

今年12月のしたため本公演京都・沖縄2都市ツアー、情報公開&チケットご予約受付開始いたしました! 和田が個人的に抱いている妊娠・出産への焦りのようなものと、妻の出産前後にその夫が妊娠にまつわる行為を模倣する「擬娩」という習俗が重なり、妊娠したことがない女と男が妊娠をリハーサルしてみる、というアイディアが生まれました。「擬娩」を再起動するということは、さまざまな分断に取り囲まれ生きている現代の私たちに必要な、想像力の踏ん張りどころに違いありません。

したため#7『擬娩』
演出|和田ながら 美術|林葵衣
出演|岸本昌也 増田美佳 松田早穂(dracom) 三田村啓示

京都公演 [ THEATRE E9 KYOTO オープニングプログラム ]
日程|2019年12月6日(金)-9日(月)

沖縄公演 [ アトリエ銘苅ベース提携カンパニー公演 ]
日程|2019年12月13日(金)-15日(日)

チケット予約・詳細>>
https://shitatame.blogspot.com/p/couvade.html

拠点の京都ではTHEATRE E9 KYOTO、初めて旅をする沖縄ではアトリエ銘苅ベースという、ふたつの民間劇場をツアーします。この困難な時代に新しい表現の場を街に作り出そうとする劇場の志に、小さなカンパニーではありますがなんとか応えたいと思って、オープニングプログラムおよび提携カンパニー公演としてラインナップに加えていただきました。いずれもこまばアゴラ劇場を中心とした劇場支援会員制度の提携館でもあります。

したためが現代に再起動する「擬娩」、どうぞお立ち会いください。

2019/08/29

鳥公園の新体制に参画します

和田が鳥公園のアソシエイトになりました。これから3年間、鳥公園の西尾佳織さんと、グループ・野原の蜂巣ももさん、隣屋の三浦雨林さんと、あらたな連帯のかたちを探る時間を過ごします。

鳥公園新体制に関する西尾さんのステイトメントをぜひご一読ください。ポリフォニックでパブリックな、まさしく公園そのものをひらこうとする、真摯なテキストです。

鳥公園 新体制についてのステイトメント
https://www.bird-park.com/statement

2019/08/24

BRDG&したためのダブルビルが京都で再び!

今年2月に横浜で初演した『文体練習』を、拠点の京都で再演します。横浜と同じく、BRDG『通信ノート』とのダブルビル! KYOTO EXPERIMENTのフリンジ「オープンエントリー作品」の登録公演でもあります。

高校生の時に出会い、その後の和田の創作へのスタンスを意識的/無意識的に規定してきたレーモン・クノーの書籍「文体練習」をモチーフに、とある一日の記憶をさまざまな文法で思い返そうとする試みです。横浜公演のときに当日パンフレットに載せた文章はこちら。


レーモン・クノーの『文体練習』をはじめて読んだとき、わたしは高校生で、横浜で暮らしていました。そのあと京都に移り住んでしばらく経ち、ふとあらためてページをめくってみたら、この本がわたしのなかでおろしている根の深さに驚かされてしまった。わたしは演劇をつくろうとするとき、ほとんど無意識に、そしてかならず、『文体練習』のように呼吸をしようとしていた。思い出すことはなくても、ずっと忘れていなかった。ふるさとのような本。

クノーの『文体練習』は、ひとつの他愛ないエピソードが99通りの文体で書かれている本です。したための『文体練習』は、クノーの真摯な軽やかさに励まされ続けてきたわたしの現在地です。京都でつくって、横浜で上演します。

なつかしい明日を思い出す。まだ知らない昨日にあこがれる。


初演のときからすでに再演のような顔をしていた、もっともしたためらしい作品になっていると思います。ご予約受付も開始いたしました。ぜひ目撃してください。

BRDG『通信ノート』&したため『文体練習』
2019年10月22日(火・祝)&23日(水)@UrBANGUILD
詳細>> http://shitatame.blogspot.com/p/brdg.html

2019/08/15

劇団三毛猫座さんの公演でアフタートークに出演します

和田が劇団三毛猫座『クロウゼットで晩餐を』9月1日(日)13時の回のアフタートークに出演します。江戸川乱歩の小説を原案に、登場人物たちが秘匿してきた性的倒錯からあらたな物語を紡ぐ意欲作とのこと。わたしも拝見できるのが楽しみです。

劇団三毛猫座 第五回本公演
『クロウゼットで晩餐を』
原案|江戸川乱歩
演出|neco
脚本|諏訪原早紀
日程|2019年8月24日(土)~9月1日(日)
会場|studio seedbox
主催|劇団三毛猫座
https://www.gekidan-mikeneco.com

2019/06/20

リサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」メンバー募集!

今年度、京都芸術センターと和田が共同で「わたしたちのフリーハンドなアトラス」というリサーチプロジェクトをおこなうことになりました。わたしたちの世界観を無意識のうちに規定している「地図」というメディアを読み解き、遊び、そして新たに自由になるための地図帳(アトラス)を編んでみようという試みです。
7月6日(土)には、石川初さんにお越しいただいてキックオフのレクチャーを開催。そして、「地図」を探るうろうろとした道のりを共に歩んでくださるリサーチメンバーを募集します。「地図」をご自身の活動のモチーフとして魅力的に感じる方であれば、ジャンルは問いません。応募締切は7月31日(水)です。ぜひご参加下さい。

公開レクチャー、リサーチメンバー募集詳細はこちらから
>> http://shitatame.blogspot.com/p/blog-page_20.html

2019/06/01

『幽霊の背骨』チーム、再結集

気がついたら昨年の8月から毎月なにかしらの本番があって、まあよくも生きて走り抜けられたものだと我が事ながら感心しますが、5月は久しぶりに本番のない月でした。とはいえ、落ち着きなく6月もまた本番がひとつございます。
「3CASTS vol.12」に、1月に上演した『幽霊の背骨』チームで参戦します。半年前とはライフスタイルが変わっているメンバーもいて、フルで復活、というわけではありませんが、出演しないひとも稽古に遊びに来てくれたりしているようです。ようです、というのは、和田は演出をつとめるのですが、稽古にいない日もあるので。1月は、「わたしがやりたいと思った企画にいろいろな偶然で集まったひとたち」だったので、わたしの興味関心をベースに一緒に遊んでもらったけれども、今度は、「それぞれの意志であらためて集まろうと思ったひとたち」であって、その違いを大事にしようと思いました。
1月の上演に立ち会ってくださった方もそうでない方も、ぜひお越しください。

「3CASTS vol.12」

劇団冷凍うさぎ
高槻シニア劇団 そよ風ペダル
幽霊の背骨

日時|2019年6月25日(火) 開場 18:30 開演 19:30
会場|UrBANGUILD

詳細・ご予約は>>
http://www.urbanguild.net/ur_schedule/event/625tue-3casts-vol-12

2019/03/27

3CASTS vol.10!!

和田が企画・運営する俳優3人/組によるパフォーマンスシリーズ「3CASTS」、4月11日(木)に開催されるvol.10で、長洲仁美さんの作品の演出をつとめます。昨年6月の芦谷康介さんの作品の演出をしたのがvol.1。そこからこつこつ続けて、いよいよ開催回数も二桁までやってまいりました。
今回は、ジョルジュ・ペレックによる短いテキスト「パラシュート降下」をモチーフに取り上げます。したための活動をはじめた頃から和田が強い関心を寄せる作家、ペレックが、とある会合で行ったひとり語りの書き起こし。身体感覚が興味深いテキストです。長洲さんの呼びかけに応えて、今村達紀さん、大石英史さんも出演してくださることになりました。一夜限りではもったいないほど贅沢なメンバー、楽しみつくします。
また、昨年のSICF PLAYに出演されていた月亭太遊さんが登場、小倉笑さんの作品には『文字移植』にも出演してくださった菅一馬さんが出演、という、したため的にかなりアツいラインナップでもあります。ぜひお越しください。

3CASTS vol.10
小倉笑/月亭太遊/長洲仁美
日時|2018年4月11日(木) 開場 18:30 開演 19:30
会場・ご予約|UrBANGUILD http://www.urbanguild.net/
料金
予約 1,800円+1drink / 当日 2,200円+1drink
俳優割引 1,400円+1drink
*受付で「俳優です」と申告いただいた方は割引適用!

2019/03/23

安部公房に挑戦!

若だんさんと御いんきょさんにお誘いいただいて、この春は安部公房に挑戦することとなりました。『棒になった男』の第二景、「時の崖」を、田村哲男さん、合田団地さん(努力クラブ)、和田の3人の演出家がそれぞれ上演します。
同じテキストを異なる演出家が手がける時、どのようなヴァリエーションがあらわれてくるのか。そしてそのヴァリエーションを通じて、テキストとどのように出会い直すことができるのか。

奇しくも、「鳥公園のアタマの中展2」に続いて、テキストを「読む」という行為の可能性にチャレンジできる企画に参加できることになりました。和田の演出には、dracomの松田早穂さんに出演していただきます。男性ボクサーのモノローグで構成されているこの戯曲を、松田さんと一緒に「読む」こと。まだ稽古をはじめたばかりですが、すでに楽しい! ぜひ春のご観劇予定に加えてくださいませ。1月の公演でもお世話になったstudio seedboxにて、お待ちしております。

安部公房作『時の崖』ー戯曲「棒になった男」より第2景ー
4/19(金)-21(日)@studio seedbox
演出|和田ながら(したため)
出演|松田早穂(dracom)
公演詳細>> http://shitatame.blogspot.com/p/blog-page_11.html
チケットご予約>> http://ticket.corich.jp/apply/98358/003/

2019/03/12

鳥公園のアタマの中展2、終了しました!

展という字の意味。ならべて、ころがって、ひろがって、ながめた。そんな感じで、鳥公園のアタマの中展2の『乳水』創作風景展示+上演+トーク@東京芸術劇場アトリエイーストを終えました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。

8時間ぽっきりの稽古時間を最後の1分まで使い切り、ラストシーンまで場当たり。当日の朝初めて全員で顔を合わせたメンバーで、こんなにリッチな上演までたどりつけるなんて、と、あまりに幸福でした。お客さんの集中力がキリッと高くて、つぶさに見られつぶさに聞かれている、ということからしか導けない上演になったと思います。

わたし自身にとって、「最後の日にしか宿題をやらないやつが、一日しかない夏休みをどう過ごすか?」という実験でもあった今回の企画でしたが、結論は、一日しかなくても夏休みは夏休み。はじめはゆっくりじっくりテキストに踏み入り、テキストについてああだこうだ言い、冒頭のシーンばかり返し稽古してしまい、この調子じゃ間に合わないじゃんと終盤を駆け抜ける、というのは、8時間に圧縮されただけで、3ヶ月のクリエイションと同じペース配分なのでした。無我夢中だったので稽古に立ち会ってくださったお客さまの存在はほぼ意識にのぼらず、ほんとにまるごとごろっと普段の稽古場でした。
短期決戦はアタマの回転数が限界まで上がって身体感覚もびりびりしているので、帰り道、終電に揺られながらもなかなかスイッチを切ることができず、思考回路がほてっていました。

他の日も稽古や上演も拝見して、作家/戯曲/演出家/俳優/観客のあいだにはさまざまなパラメータがあり、その違いによってどんなできごとが起こるのか、ということをノンストップで考え続けられたのは、豊かな時間でした。このタフな企画を実現してくださった鳥公園の西尾佳織さんとスタッフのみなさんには、感謝が尽きません。ありがとうございました。

次は安部公房の『時の崖』を上演する企画にお誘いいただきました。
松田早穂さんと一緒に、がっぷり四つに組むつもりです。

若だんさんと御いんきょさん
安部公房作『時の崖』
ー戯曲「棒になった男」より第2景ー
4月19日(金)~21日(日)
@studio seedbox
https://waka5inkyo.blogspot.com/

2019/02/24

ありがとう横浜、つぎは東京。

BRDG『通信ノート』/したため『文体練習』のダブルビル、無事に終了いたしました!初めての横浜公演、初めての字幕付き上演、といろいろな挑戦があってどうなることかとハラハラもしていたのですが、BRDGと協力して、よい公演ができたなあと思っております。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。そして、公演をサポートしてくださったTPAM事務局、若葉町ウォーフのみなさんに感謝が尽きません。
『文体練習』は、新作なのに、どこかなつかしい顔をしている。とてもコンパクトでシンプルな、そして、したためにとって、とってもエッセンシャルな作品になりました。ふたたび上演できるように、画策していきたいと思います。

さて、次は東京。しあわせな旅続き。「鳥公園のアタマの中展2」に参加して、3月7日に『乳水』の公開稽古&リーディング上演を行います。出演者が一同に会することを想像するだけで和田は知恵熱が出そうです。他の日程も非常に興味深い、チャレンジングな企画です。ぜひお越しください。

eyes plus「鳥公園のアタマの中展2」
日程|2019年3月5日(火)〜3月10日(日) ※和田は7日(木)のみ参加
会場|東京芸術劇場 アトリエイースト

『乳水』
★3月7日(木)11:00-18:00 創作風景を展示/19:00 開演
*展示は入場無料、上演は有料
作|西尾佳織(鳥公園) ※2010年9月初演
演出|和田ながら(したため)
出演|石川信子、大石英史、近藤千紘、斎藤淳子(中野成樹+フランケンズ)、
   多田香織(KAKUTA)、堀井和也
詳細| 鳥公園website https://www.bird-park.com/next

2019/01/17

『幽霊の背骨』上演間近&TPAMフリンジ参加!

「倉田翠と、和田ながらと、」がおよそ半年にわたる仕込みを経て、まもなく本番を迎えようとしています。ありがたいことにご予約満席の回が出てまいりました。当日券は各回若干枚数発行の予定です。速報はしたためtwitterにて随時配信しておりますのでご確認ください。

「倉田翠と、和田ながらと、」
日程|2019年1月25日(金)~28日(日)
会場|studio seedbox(京都市南区)
詳細は>> http://shitatame.blogspot.com/p/blog-page_74.html
チケット速報は>> https://twitter.com/shitatame

TPAM in Yokohamaのフリンジに参加するBRDGとのダブルビルも準備中です。和田のふるさとでもある横浜で初めて上演の機会を作ることができました。そして、これまでもさまざまな場面で共闘してきた山口惠子さんと一緒に旅ができる幸福も。ぜひお越しください!

BRDG『通信ノート』/したため『文体練習』
日程|2019年2月11日(月・祝)&12日(火)
会場|若葉町ウォーフ(横浜市中区)
詳細は>> http://shitatame.blogspot.com/p/brdg.html

2019/01/08

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます!

したための2019年は、1月の「倉田翠と、和田ながらと、」@京都と2月の『文体練習』@横浜という同世代のアーティストと刺激しあいながらの活動で幕開けし、冬のTheatre E9 Kyoto&アトリエ銘苅ベースという京都・沖縄の二都市ツアー敢行まで、新作に取り組んだり旅をしたりと、昨年からの勢いをさらにブーストさせていく所存です。(まだ仕込み中で発表できていないプロジェクトもいろいろありますよ…!)

新年最初のアクティビティは1月12日(土)11:00-12:30の明倫ワークショップ「幽霊のスタディ」@京都芸術センターです。1月末に「倉田翠と、和田ながらと、」で発表する新作『幽霊の背骨』のクリエイション中に開発したエクササイズをシェアしてみる試みです。無料です。したためってどんなことやってるのかしら? という方、ぜひご参加ください◎

京都でも、京都じゃないところでも、再会も、初めましても、きっとたくさん。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

したため 和田ながら