ごろつく息

 坂本光太×和田ながら「ごろつく息」京都公演



チューバ奏者の坂本光太と演出家の和田ながらの協働によるコンサート「ごろつく息」。
高い評価を得た東京での初演を経て、両者の活動拠点である京都での再演を企画しました。
音楽と演劇という異なる領域を専門とするふたりが、
いずれにも欠かすべからざる「息」を戸口に、
楽器と身体を往還し、演奏と演技を遊びます。
コラボレーターには初演に続き俳優の長洲仁美と、新たにピアニストの杉山萌嘉が参加。
ごろごろと、演じることの軽やかさへ。


出演坂本光太(チューバ奏者)、長洲仁美(俳優)、杉山萌嘉(ピアニスト)
演出|和田ながら
音響|甲田 徹


プログラム

長洲仁美/和田ながら《浮浪》(2021)
チャーリー・ストラウリッジ 《カテゴリー》(2013-14)
ヴィンコ・グロボカール 《エシャンジュ》(1973)
坂本光太/和田ながら 《オーディションピース》 (2021)
池田 萠《身体と管楽器奏者による 序奏、プレリュードと擬似的なフーガ》(2021)
坂本光太/長洲仁美/和田ながら 《一番そばにいる》 (2021)
*プログラムは変更となる可能性があります。
*池田萠作品の楽譜はこちらからご覧いただけます。


初演レビューより

「ごろつく息」は、「演奏」と「演劇」が幾度も高速で入れ替わる体験として感知される。「演じる」ことの生々しさが、戯曲と作曲というあらかじめ決められたプログラムを意識させることなく、目の前で揺れ動く。そのように表すべき時間だ。
伏見瞬「邪魔だけで出来ている」より一部抜粋

ギリシア語のorganonが「器具」という意味から音楽的な「楽器」と生物学的な「器官」というふたつの意味に派生した語源学的な来歴を辿るまでもなく、本公演においてチューバは口になり損なう=口になりつつある未然の器官として坂本と長洲からなる筋肉群に取り囲まれている。
福尾匠「プリペアド・ボディ」より一部抜粋

※両レビュー全文は以下よりお読みいただけます。
https://www.tokyo-concerts.co.jp/concerts/48610/


初演アーカイブ

2021年12月に行われた初演のアーカイブ(楽曲解説、レビュー、記録写真、クリエイションの記録等)はこちらよりご覧いただけます。


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日程|2022年9月
9日(金)19:00
10日(土)14:00
*開場、受付開始は開演の30分前

会場
UrBANGUILD(〒604-8017 京都市中京区材木町181-2 ニュー京都ビル3F)
*京阪三条駅[6番出口]から徒歩約3分、阪急河原町駅[1番出口]から徒歩約6分。http://urbanguild.net/

料金
一般 予約 3,000円(1ドリンク込み)
一般 当日 3,500円(1ドリンク込み)
学生 予約・当日共に 2,000円(1ドリンク込み)
*当日会場受付にて現金でのお支払いをお願いいたします。
*学生券の方は当日受付にて証明書のご提示をお願いいたします。


ご予約|以下専用フォームよりお申し込みください。
https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=4qy0sown


ご来場の方へのお願い
・咳エチケット、会場内でのマスク着用、こまめな手洗いと手指消毒にご協力をお願いいたします。マスクの着用が困難な方は、その旨をお知らせください。

・下記に該当する場合、ご来場はお控えくださいますよう、お願いいたします。

◇37.5°以上もしくは平熱より1°以上の発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁、鼻閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、間接・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐等の症状のある方

◇過去1週間以内に政府から入国制限、入国後の検査・待機期間を必要とされている国、地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある方(ただし、厚労省が定める「日本入国時の検疫措置」に準ずる場合は、これに限りません)


お問合せ|info.shitatame@gmail.com(したため)

バナーデザイン|関川航平
初演製作|東京コンサーツ
助成|公益財団法人 セゾン文化財団、京都府文化力チャレンジ補助事業
主催|したため

サントリー芸術財団 佐治敬三賞推薦コンサート


プロフィール

坂本光太|Kota Sakamoto
チューバ奏者。1990年生。現代音楽、実験音楽、即興演奏、ドイツロマン派の音楽を中心に活動。近年の活動に、「チューバで聞く音楽の4世紀」(くにたち市民芸術小ホール、2022)『第一回米田恵子国際作曲コンクール』(トーキョーアーツアンドスペース本郷、2021)「暴力/ノイズ/グロボカール」(BUoY、2020)など。共著に「音楽で生きる方法」(青弓社、2020)。博士(音楽)を取得し現在京都女子大学にて助教。「実験音楽とシアターのためのアンサンブル」「Ensemble Doch」(杉山萌嘉(ピアノ)とのデュオ)各メンバー。
photo: Ten Goto


和田ながら|Nagara Wada
2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。美術家や写真家、音楽家、建築家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2015年、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5最優秀作品賞受賞受賞。2018年、「こまばアゴラ演出家コンクール」観客賞受賞。2019年より地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」始動。セゾン文化財団2021-22年度セゾン・フェロー。
photo: Yuki Moriya


長洲仁美|Hitomi Nagasu
茨城県出身。京都造形芸術大学映像舞台芸術学科映像芸術コース卒業。卒業後に、dracom、大橋可也&ダンサーズ、Marcelo Evelin、したため等の作品に出演。

杉山萌嘉|Moeka Sugiyama
1991年生まれ。東京音楽大学付属高等学校ピアノ演奏家コースを卒業後、渡独し、ドイツ・フライブルク音楽大学を卒業。ドイツ・カールスルーエ音楽大学にて修士課程を取得。ジーギスムント・タールベルク国際ピアノコンクール2010(イタリア)最年少女性ピアニスト賞、ヘルマン・ビュットナーコンクール2014(ドイツ) 3位入賞。今までに、小形恵子、海老原直美、野島稔、ミヒャエル・ロイシュナー、カレ・ランダルーに師事する。室内楽をエデュワルド・ブルンナー、マルクス・シュタンゲに師事。修了後、ドイツにてフリーランスピアニストとしてビザを取得し、室内楽、ソロで演奏活動を行う傍らカールスルーエ音楽大学管楽器科伴奏助手(チューバクラス・コレペティトーア)として勤務。ソロのみならず室内楽でもバロック~現代まで幅広いレパートリーを持ち、帰国後は京都を拠点に活動している。
photo: Nobutoshi Yoshida


池田 萠|Moe Ikeda
作曲家、パフォーマー。1986年石川県生まれ、大阪府在住。愛知県立芸術大学卒業。IAMAS(情報科学芸術大学院大学)修了。「第33回現音作曲新人賞」入選(日本現代音楽協会、2016)。主な作品に「演奏家の選択」のルールに従ってその場で音楽を生成する「選択音楽」シリーズなど。作曲家兼パフォーマー今村俊博とのデュオ「いまいけぷろじぇくと」メンバー。近年は音符を自分で書かない楽譜や、そもそも音符がない楽譜による音楽を多く作曲している。

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